AIST

研究部門長挨拶


研究部門長 渡邊 創

あらゆるものがつながるIoT、データがインテリジェンスを生み出すAIなどによって実現されるSociety5.0では、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)が高度に融合することによる経済発展と社会的課題の解決が期待されています。しかし、そのような社会には、サイバー空間における攻撃、フィジカル空間における攻撃、両者の境界における攻撃が絡み合う高度化・複雑化された脅威が存在しています。産総研サイバーフィジカルセキュリティ研究センターは2018年11月より2025年3月まで、松本研究センター長(現産総研フェロー)のもと、これら脅威に対処する技術の研究開発を実施し、さまざま成果を挙げてまいりました(本サイトを参照いただければ幸いです)。しかしながらサイバーフィジカルセキュリティの研究開発は道半ばであり、技術の進歩による新たな脅威も生まれてきております。産総研では引き続き研究開発を進めるべく、2025年4月にサイバーフィジカルセキュリティ研究部門を設立致しました。サイバーフィジカルセキュリティ研究部門は、セキュリティ強化技術及び評価技術の開発とその社会への展開、保証スキームの開発とその制度への導入等の活動を通じ、サイバー空間とフィジカル空間に跨り価値を創造する産業基盤のセキュリティ実現を目指します。サイバーフィジカルセキュリティの実現は、我々産総研だけで到底達成できるものではありません。皆様からのご協力、ご支援を賜れれば幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。