NEDOの委託事業「経済安全保障重要技術育成プログラム/先進的サイバー防御機能・分析能⼒強化」において、研究テーマ「耐量子計算機暗号技術」および「耐タンパー性向上技術」の共同研究プロジェクトを開始

産総研は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「経済安全保障重要技術育成プログラム/先進的サイバー防御機能・分析能⼒強化」の共同実施先として一般社団法人サイバーリサーチコンソーシアムと共同実施契約を締結いたしました。本事業の⽬的は以下のとおりです。

A )
⾼度かつ未知の攻撃にも対処可能な攻撃の早期発⾒技術、攻撃者からより多くの情報を獲得するための技術などのサイバー空間の情報を収集・調査する状況把握⼒の向上に資する技術を開発し、社会実装につなげる。
B )
AIを活⽤した脆弱(ぜいじゃく)性の検知・評価技術、耐量⼦計算機暗号の実装技術、耐タンパー性向上技術、ペネトレ―ションテストなどの検証⼿法⾃動化技術などの防御⼒向上に資する技術を開発し、社会実装につなげる。
C )
情報に関する共有基盤の最適化と構築を⾏う。また、⾼度サイバー⼈材の評価・管理に関する技術を開発し展開する。

産総研はB)の中で国⽴⼤学法⼈東京⼤学、三菱電機株式会社、株式会社SCU、TOPPANデジタル株式会社、PQShield Ltd.とテーマ「耐量子計算機暗号技術」の研究開発を、また株式会社セカフィー、三菱電機株式会社、株式会社リチェルカセキュリティ、株式会社FFRIセキュリティとテーマ「耐タンパー性向上技術」の研究開発を、それぞれテーマリーダーとして担当します。事業期間は2024年7⽉〜2026年3⽉(ステージゲート審査通過の際には延長される予定)です。


関連するWebページ

「経済安全保障重要技術育成プログラム」で先進的サイバー防御機能・分析能力強化に着手
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101762.html

採択事業の概要
https://www.nedo.go.jp/content/100979742.pdf

一般社団法人サイバーリサーチコンソーシアム
https://www.cyberresearch.or.jp/